セザンヌ パリとプロヴァンス @国立新美術館へ行ってきました。
28日からということで、初日に早速です。

昨年10月に南仏ひとり旅で、セザンヌの街、「エクスアンプロヴァンス」へ行き、
セザンヌが最期まで描き続けた「サント=ヴィクトワール山」、
「セザンヌのアトリエ」も行きました。

★サント=ヴィクトワール山

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岩みたいな山でした。

★セザンヌ街道で

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オリーブやブドウ畑がいっぱいありました。

★エクスの街と言えば、噴水

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小ぢんまりしているけれど、なんだか好きな街でした。
エクスで食べた、帆立のリゾットは、やばいです。(笑)

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セザンヌは、パリとエクスを20往復もしたそうです。
私はTGVで「アヴェニョン→パリ」は、3時間かかったから、
19世紀では、相当な時間がかかったのだと思います。


同じ時代に、マネとかモネとかもいたのに、
どことなく、印象派の影響を受けていないようなタッチの絵画で、
私的には、「リンゴの静物画の人」という印象しかなかったのです。

今回の国立新美術館のセザンヌ展は、100%セザンヌということで、
彼の人となりが初めてわかる展覧会でした。

印象は、ちょっと不器用なひと。(笑)

家は、大金持ちだったのですが、非公認の妻と子供ができると
その存在を父親に隠し続けて困窮していたこともあったそうで。

「私は、一つのリンゴでパリを驚かせたい」は、
有名なセリフなのだそうです。

静物画は、かなり緻密な計算のもとにできており、
すべてのものが中心に向かっているように描いている、
との解説をオーディオで聞いていたのですが、
私は、ちょっとわかりませんでした・・・。

また、死の直前まで絵を描き続けたことも有名です。
本人が、死に方をそう望んでいたというのです。

★セザンヌのアトリエ

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自ら内装のデザインをしたそうです。
アトリエは2階にあり、グレーの壁、かなり大きな窓で明るいです。
大きなキャンパスを下ろすために、キャンパス専用の細い扉があったのが、
印象的でした。


私が、画家一人の美術展が好きな理由は、
その人の人生を一同に観ることができるからです。

「これでいいんだ」で終わっていないところが好きです。
人の感じ方は変化し続け、アウトプットも変化するのが、自然なのだなぁと。

若いころから晩年の作品まで通してみることで、
ああ、私もきっと変化していくのだろうなといつも思うのです。

でも、ずっと題材は変わらない。
誰に出会ったか? 何を体験したか? が非常に重要なのではないかと。


また、昨日気づいたのですが、自分が映画や美術館へ足を運ぶのは、
好きだからもありますが、行くことが必要という思いもあるのです。

「作品」というものは、余計な説明がないもの。
だけど、そこに対して、「こうなのではないか?」と仮説を立てたりすることは、
「聞く仕事」の訓練につながっているのです。

映画を観終わったあとに、人の書いたレビューを読むことが好きなのは、
より多くの視点を知りたいからであり、美術展で、説明オーディオを借りるのも、
同じことだと気づきました。

相手が話したこと、それ以上に周りに何が見えるか? 何を感じ取れるのか?
創造力を働かせることの訓練に自然となっていたんですね。

勉強をしに行くよりも、自分が感じたことが大事だと思います。
きっと、日常の体験の中に色々なヒントがある気がしているのです。