大学生ぶりに読んだ星の王子さまが、
今になって、ようやく身に染みるほどわかった記念に、
6月の晴れた日に「星の王子さまミュージアム」へ行こうと思っていました。
なんといっても、薔薇の季節ですから。

あのとき、何も分からなかったので、もう読むことはないかもくらいに
思っていたのですが、メンタルケア講座を受けた時に、
何人かの教授が「星の王子さま」の話をなさったので、
今なら、きっと理解できそうだと思って読んだのです。

聴く仕事をして、
「言葉じゃなくて、その人の行動を見よう、気持ちを聴こう」
と、いつもしていたこと。
だから、いつの間にか、理解できるようになっていたのです。

でも最近、本来は、そうだったと思い出しました。
知らぬ間に、白か黒か、いいか悪いか、結果主義に巻き込まれて、
「どっちがいいのか?」わからなくなった時期もありました。
結局、自分の信じていたことに戻れてホッとしています。
「星の王子さま」は、大切なことを思い出させてくれました。


さて、いつも夜型人間の私ですが、今日は驚いたことに8時に目が覚めて、
空を見たら、曇り時々晴れくらいだったので、今日行くことにしました。


11時から新宿発小田急バスで120分です。
あっという間についてしまいました。
「川向」は、星の王子さまミュージアム目の前の駅です。

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実は、10年前にも訪れたことがあります。
箱根に来たから、行こうというだけのノリでした。
「フランス料理がおいしかった」という記憶だけで、
お土産も何も買いませんでした。

一緒に行った人も、星の王子さまについて特に好きだとか、
何も言っていなかったです。
ミュージアムは、すぐに見終わった記憶があります。

しかし10年経つと、感性も変わるものですね。
今日は、初めて来た気分でそこに立っていました。
ランチもあわせて、ひとりで4時間のんびりしました。

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まずは、庭園を一通り散策。
薔薇の写真をたくさん撮りました。

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ランチです。

■レストラン・プチ・プランス

テラス席からは、こんな風景です。

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夏のコース料理を頂きました。

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帆立貝の中にキャビアが入っております!

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鴨胸肉に赤ピーマンソースが絶妙。

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やはり、フランスと言えば、クレムブリュレです!


本当においしくいただきました!
大満足です。


再び散策。


10年前に来た時も綺麗でしたが、今日も変わらず綺麗でした。
ディズニーランドと同じくらい管理が行き届いているように感じました。

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誰も一人で来ている人はいないところで、一人とわかったのでしょう。笑
管理の方に撮りましょうか? と言われて、撮っていただきました。


■サン=テグジュペリ教会
サン=テグジュペリが子供のころにかよった教会を再現したものです。

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■映像ホール、展示ホールへ

ここは、メインのところです。
サン=テグジュペリの生涯を辿ります。
一人なので、じっくりすべての写真、文章に目を通してみました。

「星の王子さま」は、遺作になりましたが、
実は構想は、ずっと子供のころから、サン=テグジュペリの
心の中にあったかのようです。

ずっと、あの少年が、心の中にいたんだそうです。

だから、あの作品は、思い出して書いたようなのです。
まだ、言葉になりませんが、人間は自分に気づくってことなのでしょうか。
「気づく」の意味が、なんとなく腑に落ちてきました。


■敷地の外に目をやると。

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川のせせらぎがありました!

■お土産

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「星の王子」というネーミングの多肉植物です。
星の王子さまミュージアムだからあったのではなく、普通に存在する植物名です。
だったら、星の王子さまミュージアムで買う価値かなりあります。笑

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陶器の置物です。私が一番好きなシーンがありました。
バラをケアしている王子さまです。
5分迷って、やはり買うことにしました。


■帰り。

17時9分の小田急バスで新宿に一気に帰ろうと思ったら、
小田原行きのバスが先に来たので、ロマンスカールートへ流れに身を任せました。

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車窓から、綺麗な夕日をみられました。

しかし、後ろに座っているペアが、声が大きくて驚きました。
男性の声が通ってしまうのです。
もうすこし、面白いボケを期待していたのですが・・・。笑

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素敵なガーデンに癒され、サン=テグジュペリの生涯を辿りながら、
自分の中の答えも何か見つかりそうな手がかりを得ました。

自分でどういう人生にするか決めて生まれてきているのならば、
もっと子供時代の「そこにあったもの」を客観的に眺めてみることで、
自分に気づくヒントがありそうだと思いました。
もう少し深めてみて、また言葉にしてみたいと思います。


星の王子さまミュージアム