昨日観たばかりでしたが、母に誘われたため、『世界にひとつのプレイブック』鑑賞してきました。
『レ・ミゼラブル』も2回鑑賞し、それは1カ月くらい空けて観たいものでしたが、この映画は、翌日でもOKというような雰囲気がありました。アカデミー賞で、主演男優、女優、助演男優、女優とノミネートされているくらい、登場人物が濃いから、またあの人たちに会いたい! みたいな気持ちがわいていたのだと思います。

subsub3_large

 2回目は、主人公を支える周りの人がとてもよく見えてきました。
 父親役のロバート・デニーロは、ノミ屋をしている父親だけど、ラストのほうで、父親としていいところを見せることができたし、母親役のジャッキー・ウィーバーの、主人と息子を支える愛情とか、かわいらしくて、女性として魅力的でした。周りの友人たちも、主人公を救おうとして、機会をセッティングしていたり、「愛は見守ること」というセラピストのセリフもありましたが、説得するのではなく、見守りながら、相手に決定権を持たせるような関わり方が、にくいです。
 コーチングって、アメリカから来ましたから、「相手に決定権を持たせる」文化ごと、上陸した感もありますよね。アメリカのヒューマンドラマ系映画を観ていると、全部がコーチングに見えてしまう私は、職業病かもしれませんが。(笑)

 とても愛にあふれていて、オープンで、みんなで助け合って、本当に心が温かくなる映画でした。
 総出で助け合うことって、忘れていたし、まだそこまでしたことがないのかもしれません。まだまだできること、沢山ありそうです。


 もう一人の主人公、ティファニー(ジェニファー・ローレンス)が、「こんなに人のためにやってきたのに、私の中は、空っぽなの」と、主人公のパット(ブラッドリー・クーパー)に言うセリフがありました。
 そのとき、パットは、"What can I do for you?"と返すんです。

 なんか、「転」は、ここだったなと。
 「人のために何かしようとする」ことや、「自分の願いを口に出す」ところから、協力が始まって行くのかなと思いました。

 人のために一生懸命やりすぎると感じている人は、自分の願いを口に出してみるところから始めればいいし、自分が立ち直りたいときは、誰かのために何かしてみることから始めたらいいのかなと、映画からヒントを頂きました。

 昨日、感想の記事を書いた時は、ラストシーンのロマンチックさに気を取られて、このセリフは、重要視していたにもかかわらず、吹き飛んでいたので、2回目観て思い出すことができてよかったです。

 25日は、アカデミー賞ですね。楽しみです!