ひとみずむ5メンバーと一緒に作っている物語の全5話中の1話が、ようやく完成しました。
 4カ月かかったというのは、これまでで最長です。でも、まだの方もいらっしゃるので、ベストのところまで、結局半年くらいかかってしまうのでしょうか…。

 でき上がってみて、これまでとは、味の違うものになりました。いつもサイトを作ってくれる友人も、早速読んでくれて、「練って、練って、本当に納得できる形に仕上げたいよね」と、言っていました。
 ようやく、5年目にして、こういうのが作りたかったんだ! に近づきました。毎年そう思っているんですが!

 昨年の11月には、正直、作る意欲が湧き起こってこなかったのですが、「ファイブだよ!」と、友人に背中を押され、そうだなぁと、ぼちぼち開始することにしたのです。

 友人は、今まで、遠慮して言わなかった提案もあったそうなのですが、今回は、私の書いたプロローグに、メスを入れてきました。私が見た景色を知らないはずなのに、何でわかるの? くらい汲み取ってきたので、驚いたほどなんです。

 その驚きがきっかけで、まずは、自分の文章をどうにかしないといけないなと、アンテナが立ちました。
 おかげで、苦手な描写を感覚的にできるようにと、毎日考え続けたりだとか、やるうちに面白くなってきてしまいました。
 苦手種目に挑戦することについて、大学時代のスキーを思い出しましたが、滑れなかったひとが、2日目に滑っているという感動に近いものがあります。(笑)

 先日観た『愛、アムール』にも影響を受けました。あの作品は、「起承転結」というよりも、「起承転」で終わっていて、芸術を感じてしまい、「このラストシーンどうにかできないものか?」と考えてみたり、まるで、監督気分を味わっています。
 
 一番大事な内容の方は、書くことが決まってからのほうが、なぜか、クライアントさんが、激変したり、驚きました。その激変に対応するかのように、私の投げかけも変化することを引き出された感じがしています。
 クライアントさんとのご縁は、お互い、切磋琢磨のような気がしてなりません。
 
 クライアントさんとは、今までは、「添削」という感じで関わらせていただき、「ここをもっと膨らませてください」とか、少し加えるくらいで仕上げて行きました。
 しかし、今回は、それにも加え、私も僭越ながら、物語の文書を上書きしたり、なかったものを加えたり、描写を膨らませたりすることもあるほど、結構一つの作品に入り込んでいます。
  
 とにかく、読む方に伝わるようにという部分を優先させることにしているので、クライアントさんも、思いきった編集を、そのまま受け容れて頂きつつ、さらに、描写を膨らませて下さるので、チームで作っているという感じです。
 そして、でき上がるまでに平均で7回も、改稿に付き合っていただいています。
 クライアントさんには、本業もありながらお付き合いいただいているわけで、本当にありがたいことです。

 読んでくださるご縁がありましたら、少しでもお役に立てればと願っています。
 

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