"Mind the gap, stand clear of the doors please”
 ロンドンの地下鉄のドアが開くたびに聞くフレーズ。本当に注意をしないと、ものすごくホームと電車の隙間が空いていたりします。

 世界最古の地下鉄のトンネルは小さく、それに合わせて車体も丸みを帯びて、まるで蝶の幼虫のよう。背が高く骨格もしっかりしているイギリス人が、黄色い線の内側なんて無視して、入ってくる電車との隙間10センチの近さで、ホームにいっぱい、いっぱい並んでいました。朝の通勤ラッシュです。
 次の電車が1分もしないうちに、ホームに入ってきたので、またしても驚きました。でも、Mile End からHolbornまでは、6駅ですので、15分位の辛抱ということで。

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 初日は、レベルチェックテストとオリエンです。その割に、日本から「鉛筆」を持ってくるのを忘れ、Holbornの駅にある大きなスーパーで、鉛筆と消しゴムを買ってから、語学学校へ向かいました。スーパーのレイアウトは、世界共通でしょうか?初めて入った割にすぐに文房具に辿りつけました。(笑)

 そこから語学学校はすぐ近くにあるはずなのに、道に迷ってしまいましたが、秋らしい風景と出会いました!結局、そこからグーグルマップをナビにして、音声通りに向かったら語学学校に着きました。


 

 早速受付で、昨日、ドライバーに会えなかった件について尋ねられ、状況説明をお互いにした次第です。そのときのことについてレポートを書いて、領収書を提出し、1週間後にリファンドしていただけることになりました。

 その場で学生証を発行され、早速レベルチェックテストということで、カフェテリアに移動しました。
 その日は、10名くらい入校でした。学生は、イギリスという立地柄、スイス、ドイツ人なども多く、アジアからも中国、韓国、日本といて、そのほか、ブラジル人などもいました。面白いことに、国が偏ることなく満遍なくといったかんじです。

 テストは、Grammar/Speaking/Listening の順番で行われました。感触としては、難しすぎるわけではなかったのですが、最後の方はやはり空欄のまま出してしまいました。ところがクラス発表でびっくりの7段階中5番目のUpper intermediate になってしまいました。穴埋め問題ならば、慣れているという典型的日本人な私だと思います。

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 その翌日から授業が始まりました。年齢は20代が多目ですが、社会人もいました。そのクラスでは、私がどうも最年長のようでした。留学の長さは人それぞれで、イギリスの大学に入るために勉強している20代前半から、仕事で使うために来ている社会人まで様々です。しかし国が違うと、年齢がよくわかりませんね。私のことを20代と思っていた人もいました。

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 やはり、テストの出来のわりに、ReadingやListeningを通してのSpeakingには苦戦を強いられました。みなさん、全然しゃべれるじゃないですか!なんで、同じテストを受けて、判断されたのにこんなに違うのでしょうか?!

 文法をやっているときは、参加しやすいのですが、全く知らない内容や感心のない内容などは、読んだり聞いたりしても、なかなか入ってきにくいものでした。しかし、わからないときこそ、自分自身の弱みに気づくことができました。

 どちらかというと、ReadingやListeningというインプットのほうは、避け気味であり、出来ないと感じると、すぐにギブアップしてしまうところがありました。また、簡単な単語を使って、話を通じさせることはできても、イディオムを使って話したり、応用が苦手であることも痛感しました。楽をしようとしすぎていますね。

 ネイティブは、私の日本語英語を理解できても、スイス人には私の英語が聞き取れなかったり。私もネイティブの言葉は理解できても、スイス人の英語はわからなかったりもしました。そういった壁も感じました。

 色々と分からないことだらけでしたが、同時に授業での先生の誘導を観察しました。自分が日本に帰ってから、どう学習すればいいかを参考にするためです。
 リーディングは、「できなくて当たり前」のところからスタートして、何度も聞くことで、拾える単語が増えたり、単語を知ることで、さらに聞けるようになったりするものだと体感できました。「1度でわからないからやめる」のではなく、「段々と理解を深めていくものである」という、捉え方になれたことは、最初の一歩という挫折を乗り越える考え方であり、英語学習を継続する上で必要な考え方を得られた感じです。

 また、インプット、アウトプットという人間の原理からすると、ReadingやListeningというインプットから語彙を増やし、アウトプットであるSpeakingやWritingにつながっていくのでしょう。だからこそ、両方取り組む必要があるのだということが腑に落ちました。




 そしてロンドン留学の前に、リーディングを鍛える本を買っておいたのですが、日本に帰ってから、ようやくページを開く気になりました。その本のなかでも「学習系」だけでなく、「稼働系」を鍛えて英語体質をつくるというようなことが書いてあり、より説得力が増しました。稼働系をこれまでやっていなかったということです。ジムで新しいマシンを使って、筋肉を作っていくようなことと同じと捉えれば、やればいいだけだと思えてきます。

 私の唯一の頼みの綱である文法の部分で「そういえば、やったなー」というようなことがいくつも出てきました。忘れかけていたことが、もう一度復習されることによって、今度こそ、長期記憶に入ってくれたでしょうか。

例えば、この問題。

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

■Circle the correct form

1 .I’ll never forget to see/seeing the Grand Canyon for the first time.
2. We ran home because we had forgotten to turn / turning the over off.
3. Their house needed to paint/painting so they called painters.
4. He needs to call/calling the helpline. His computer has crashed.

動名詞か不定詞か? 両方取れる動詞ですが、意味が変わってしまうものです。
よくテストにも出てきました。英語の記憶がいにしえのかたも、蘇りましたか?

A:1.seeing/2.turning/3.painting/4.to call

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

ここで、9日間の授業でやったことの一部です。
(単語は自分の備忘録のために)

■Grammar
・過去形・過去完了・過去完了進行形
・推測の助動詞 may/might/can/could/should
・動名詞・不定詞 (混同しやすいもの)

■Speaking/Reading/Listening

・Film Reviewで使われる表現

(It’s real page-turner./ It’s not my kind of thing./I couldn’t put it down./The ending was a real let down./I just couldn’t get into it./It’s light and easy to read./It was very hard going at the beginning./It certainly lived up to all the hype.)
(dull /thought-provoking/moving/touching/disturbing/tedious/overrated/gripping/shocking)

・dos and don’ts (イディオム)
(bits and pieces/now and then/sick and tired/ups and downs/peace and quiet/rough and ready/through and through/on and on/leaps and bounds/gibe and take/pros and cons)

・agree/disagree 討論(イディオム)
(In my point of view/Well, the way I see it/It seems to me that/I think that/Personally, I feel that)
(You’ve got a point there, but/Fair enough, but/I know what you mean, butt/Hmm...I’m not so sure about that./Yeah,but/Hmm..I’m still not convinced./Oh, I totally disagree.)
(Definitely./Exactly.■For instance/Look at it this way.■It’s simple as that.)

■語学留学について:メルマガ記事にまとめております。
London短期留学:約2週間で私はどれだけ変われたのでしょうか?

 たった9日間ですが、「学習を継続するためのモチベーションアップ」のきっかけを得ました。自分を実験台として、いつか「39歳からでもできました!」と言えるようになりたいと思います。(笑)

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