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「ゆりちゃん、お久しぶりです。今日は素敵な演奏ありがとう」
「わーひとみちゃん! 変わったような…変わってないような…」
「あははは。花束持ってこようと思ったんだけど、駅前にしょぼいお花屋しかなくて…」
「いいよ、いいよ、花ならここにあるし(私の服)」

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 母親どおしのほうが、関係性が続いていたというのもあり、小学校の同級生のピアノリサイタルへ行ったのです。ドイツから帰国したばかりのころも、1度行かせてもらったのですが、そのときは挨拶をするタイミングがなく、ピアノだけ聞かせてもらって帰ってしまったので、本格的な再会は30年ぶりです!

 小学生のころの夢を実現させている友達は、彼女しかいないかもしれません。子供のころは、どんな職業があるかもわからないから、私のように途中から決めたゴールを達成するという人が、ほとんどかもしれませんが。努力を続けてきているというところが、素敵だなと。

 小学校の同級生のピアノを聴きながら、ベートーヴェンの途中で、気づけば自分の子供時代のころの自分と今の自分が対話しているかのようになりました。自分の予想していなかった自分の今の変化を、子供時代の自分が喜んでいる感覚になりました。

★Beethoven Piano Sonata No.30 in E Op.109
 

 友達はずっとピアノで変わらないけれど、私はいろいろありながら、今の仕事がやっと10年。毎日努力して、高めていきたいことが見つかって10年。ずっと努力を続けている友達とここで再会。ようやく努力チームに入れた気がしました。

 師弟関係のハイドンとベートーヴェン。同級生のショパンとシューマン。同じ時代を生きた作曲家の演奏を聴かせていただきました。友達の解説もわかりやすく、背景を理解しながら聞けたのもよかったです。ゆりちゃんは、全教科できたし、さすがです!

 会場は一軒家の地下がリサイタルホールになっており、身近で音を感じられたのもよかったです。本当は3月の予定だったのが、なんと指を負傷してしまい、今月になったのです。でも、完全に良くなったみたいでしたので、本当に良かったです。私にとっても5月の今日が、ちょうどEVENT10日前ということで、心身ともに浄化されていい機会になったと思います。久々の出会い、だけど新しい出会いな感じもした不思議な日でした。

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 ゆりちゃんの演奏に感化されて、私も25日のEVENT、"Possibilities"はいい予感がしてきました。素敵な演奏ありがとうございました。これからもよろしくね。