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 邦題が『世界一キライなあなたに』ということだけで、内容を全く知らずに行きました。原題は『Me Before You』ということで、最初にその題名が投影されるわけですが、「なんだ、全然違うじゃないか!」と、あまり邦題に対して、いちゃもんをつけないタイプですが、これはなんだ?! となりました。

 でも、映画を観ていく中でなんとなくそういうタイトルにしたのも、まあわからなくはないなという部分がありました。「愛」ってそういうことだからだと思いました。まあ、それにしてもひねりすぎかもしれませんが!

 カフェの仕事を失い、新しい職を探していたルイーザー26歳。おしゃれが大好きで、家族思いの彼女が見つけた仕事は、事故で車椅子生活を余儀なくされた、大富豪の青年ウィルのところでした。もともとのウィルは、青年実業家でもあり、大富豪、イケメン…すべてが揃っていた彼ですが、今は顔しか動かすことができません。完全に心を閉ざしていました。そこにルイーザが現れたわけですが、彼女も彼が心を閉ざしていたことに、働くのもつらくなっていくのです。しかし、お金のために働かなくてならない日々でした。

 やがて、おしゃれが好きでおしゃべりで、喜怒哀楽がそのまま出てしまうような彼女に、ウィルは心が解けていくのです。ところで、期限付きの6か月で、彼女は雇われていたのですが、その理由を途中で知ってしまい、大ショックを受けます。彼に生きる希望を与えるために、一生懸命に尽くす彼女。そこは彼女の成長物語でもありました。だんだんと2人の絆も深まっていくのです。2人の結末はどうなっていくのか?

 ところで、ルイーザには、映画の中では「彼女のライフコーチもしているんだよ」なんていう、付き合って7年の体育会系の青年実業家の彼氏もいます。

 私が印象に残ったシーンは、ルイーザの誕生日会に、ルイーザのもともとの彼氏と、ウィルが呼ばれて、彼女の家族と一緒にいるところです。プレゼントをそれぞれ渡すのですが、もともとの彼氏は、「パトリック」と文字が入っているハートのペンダント。一方、ウィルは、彼女が子供の時に大好きだったモノを、彼女との何気ないトークの中で、しっかりと掴んで、それをプレゼントしていました。私としては、なるほどポイントでしたね。

 今年一番泣いた映画かもしれない。彼に生きる希望を持ってもらって、決断を変えてもらうことはできないか? と彼女は全力を尽くすのですが、やっぱり人を変えることなんてできません。そんな彼女が絶望に打ちひしがれて、「どうすればいいの?」と彼女のお父さんに尋ねると、「愛しなさい」と。

 その「愛しなさい」を彼女はどう解釈するのか? というところが、最後の結末のほうになっていきます。私は、彼女が取った行動は、愛の行動だと思いました。しかも、理解しにくい人もきっといるんだろうなと思われる、ウィルの彼女への愛です。それしかないだろうなという結末に号泣となりました。

 ここは、賛否両論別れるというところらしいですが…。(参考:映画.com

 車いすといえば、『最強のふたり』の話もそうです。やや似ている感もありますかね。『最強のふたり』が大好きな人は、絶対にこの映画も大好きだと思います。

 映画館を出たあとも、しばらく放心状態というか、身体に応える映画でしたね。こういう映画大好きです。この映画もブリティッシュアクセントの映画ですので、イギリス独特の表現や発音も多く聴くことができます。

 ロケ地も最高に素晴らしく、英国の田舎の風景が素敵です! 英語で検索していたら、ロケ地情報も見つけました。■ロケ地




★Me Before You Clip Compilation (2016)



 皆さん、映画が終わったあと、マスカラには気を付けてくださいね。(笑)でも、それで映画を観た後の世界の見え方も変わっていたのです。