私は街を歩いていると、よく知らない人に声をかけられます。(笑)
 先週は、東京都美術館のオブジェの前で写真を撮っていたときに、外国人旅行者に声をかけられて、一緒にオブジェで写真を撮ることになったり、そのあと行った映画館では、隣のマダムに飲み物のキャップの蓋が手が滑って開かないから、開けてほしいと頼まれたり。とにかく頼まれるのです。

 今日は、母と妹とランチ&散歩をしていたのですが、都営線ホームで仕事帰りとみられる男性に声をかけられました。

「これ、反対側のホームに行くにはどうしたらいいんですか?」

「あー。この線、入口によって、行き先が違うから、信号を渡って向こう側になるんですよね。でも地下で、きっとあっちのホームにつながっていると思いますよ」

 丁度、私だけ地図の前にいたから話しかけられたのでしょう。地図を指さしながら、「このあたりに向こうに行く階段ありそうですね」と私が言うと、男性は、明らかに面倒くさそうな顔をしました。(笑)しかも、飲んでいる??

なので、2つ目の案を示しました。

「改札の人に言えば、お金も返ってきますよ。外に出してくれますよ」

「回数券なんですよね〜」

(まだ、渋るかい!!!)

 そのうちに、私たちが乗る電車のアナウンスが…。

「だったら、この電車乗っちゃったらどうでしょう? 近くの駅で反対側のホームと一緒の駅があると思いますよ」

(我ながらいい第3案! 笑)

 そうして、男性も私たちも同じ電車に乗りました。男性は左側に行き、私たちは右側の席へ行きました。妹と母にことの顛末を話すと、「目を合わせないように気を付けて!」と。お酒飲んでいるっぽいと言ったからそうなったのでしょうが。(笑)

母たちと、どこの駅が同じホームだったか? という話になりました。

「確か、〇〇駅は一緒だったんじゃない?」

「そうだね。でもあと3駅あるよ」

「なんか、寝ちゃってない? 大丈夫かしら?」

 ようやく3駅目で同じホームに「上り&下り」がある駅に到着。男性はホッとした顔をして、私たちのほうにも挨拶をしながら笑顔で降りていきました。私も「よかったね」ポーズで返しました。

「なんだ、いい人じゃない!」

(Fin)

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