6日目。アントワープ、ブリュッセルへ。
 旅行前、レイルヨーロッパのサイトで、Parisから行かれる外国を探していて、1時間20分ほどで行かれるベルギーに決めました。
 ネットであらかじめ券を予約し、パソコン印刷または、チケットが宅配されてくるので、それを持って行くだけ。乗る直前に黄色い機械で刻印して指定席に座るのです。途中で、車掌さんが確認しにくるので、そのときに見せる形になっています。

 先日のイギリスは、EUではないので、出国審査をしないとユーロスターに乗れませんでしたが、今回は、EUなので、チケットさえあれば、駅に着いたらすぐに乗れます。
イギリスのとき、あまりにも忙しくなってしまったので、余裕を持って行ったら、乗る45分前に着いて、駅でコーヒーでも飲んで乗車までしばし待つことにしました。

 生タリスは、やはりモクレンの色。始発なので20分前くらいから乗車開始。割と混雑していました。きっと満席かと。

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 ブリュッセルまでの時間は、アントワープ観光の予習を入念に行いました。何しろ、1日で2都市なので、迷っている時間はなるべく避けたいのです。ランチの場所も決めました。色々あるようだけれど、聖母大聖堂とモード博物館さえ押さえれば! 

 まず、最初の難関は、ブリュッセルからアントワープへの国鉄に乗れるかどうか?!ネットで調べていると、ブリュッセルの駅にある窓口でチケットを買うだけのようです。

 そうこうしているうちに、あっという間にブリュッセル南駅に着きました。
 ホームから駅のフロアーに出てきょろきょろと窓口を探します。ネットで調べていた窓口よりも、奇麗な窓口が見えてきました。
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「B」というマークがあまりにPOPな感じ。ここでいいのかな? EUのみなさんに交じりながら、順番を待ちました。
「アントワープ」と告げると「往復? 今日戻りますか?」と英語で聞かれたので、すぐに買うことができました。切符を見ると、ブリュッセルとアントワープの区間の一日乗車券のようなものでした。

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 ホーム階への上り口の電光掲示板を見ていると、あと5分後にアントワープ行きが出発でした。思ったよりもスムーズに乗ることができました。

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40分でつくと書いてはありましたが、お客側のほうで、ドアの開け閉めができるタイプなので、すこしノロノロしながら1時間近くかかっていました。ヨーロッパの列車が遅れる理由はそれも1つのようです。

アントワープの駅が、すでにすごい! といううわさ通りの建築で、しょっぱなから圧倒されました。

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みんなが歩く方へ、何気なく歩いて行きました。歩きながら、どこからともなく、ワッフルの甘い香りが漂ってきます。

すぐにショップが立ち並ぶ場所に入っていきましたが、この日は日曜日。すべての店は閉まっていました。逆に時間がないから、1回目の観光としては、その方がよかったかなと。おまけに観光客も少ない日曜日のようで、場所にたどり着けるか不安な気持ちを掻き立てます。とりあえず、ワッフルでも買って、お店の人に聞いてみることに。
クリーム色をしたワッフルのお店は、20代前半と見られるかわいい女の子が店員さんでした。焼いている間に聞いてみると、もう少しまっすぐ行って、つきあたり左の方に行くとあるそうでした。

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 本場のワッフル。プレーンをいただきました。
これ、めちゃくちゃおいしいじゃないですか!こんなに柔らかいワッフルを食べたことないです!ああ、もう一度食べたい!
 食べ歩きしながら、だんだんとグルン広場に入り、ルーベンスの像と大聖堂が見えてきました!写真を撮ろうとするとき、快晴に近いタイミングに恵まれる、今回の旅行です。

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 アントワープの私の印象は、「クリスマスが似合う街」。繊細で、ちょっとぎざぎざとした建物に飾りのゴールド。なんか、Parisとはまた違う。豪華できらびやかな感じを受けました。

 フランダースの犬の最後の重要なシーンにも登場する聖母大聖堂。私はリアルタイムで放映中のころ生まれたタイミングのためみていなかったということで、完結編のDVDで予習をしていきました。「もう疲れたよ」は、ここだったのか!となりたかったのですが、日曜日の為なのか? 敬虔なクリスチャンしか入れないことになっており、奥のルーベンスの絵画まで向かえませんでした。(泣)遠くからのショットになります。

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 ベルギー最大のゴシック様式教会である聖母大聖堂。白が美しい内装。ステンドグラスを通して光が差し込み、さらに輝きを放っていました。

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 大聖堂の周りの建物もキラキラして、東京に住んでいるとこんな光景にはお目にかかれないわけですから、これが同じ地球なのか? と疑いたくなるほど。ただただ素敵さに圧倒されるばかりです。

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 アントワープはみどころたくさんらしく、案内がこんな込入ったことになっていました。このサインが結構使えるなと気づいたのは、アントワープを離れるときです。観光本を見ると、日本語で「大聖堂」とか、そういう記述になっているので、初めからフランス語で、それぞれ周りたい場所を把握しておけばよかったなと。迷いそうな所に、この案内が上手に立っているので、これを利用するべきでした。

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 お昼の時間になったので、ネットでチェックしておいたレストラン「ブラッスリー・アペルマンス」へ。聖母大聖堂の裏なので分かりやすい場所です。
 とてもおしゃれな内装ですが、12世紀、聖母大聖堂の律修司祭の家だったところのようです。幻覚を起こすといわれておりかつて飲むのを禁止されていた「アブサン」というお酒が置いてあるそうですよ。

 ベルギーステーキをオーダー。厚みのあるステーキで、食べ応えアリました。サラダの盛り付け方も変わっています。きゅうりで囲まれた中にシーザーサラダが入っています。きゅうりは好きではありませんのでよけて。全体的には、パンがおいしい方の印象ばかりが残ってしまいましたが。

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 さ、食事を済ませてもう13時に。予定としてはあと2時間以内の滞在にしようと思っていたので行きたいところ一か所にしました。

 モード美術館(MoMu)です。
ファッションの歴史と現代のコレクションの展示があります。

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 中に入ると、ファッショナブルな人たちばかりがたくさん。そちらも目が行きました。ヨーロピアンたちは男性もスキニーにちかいストレートのPTを履いている印象があります。それにオシャレなスニーカーを合わせる感じです。若者になると、腰履きパンツもカッコよく着こなしています。基本、足が長いので、腰履きでも全く気にならないのかもしれません。ポケットの位置が下にさがっているのが、かわいらしいのです。

 展示の様子です。

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 私たちは、基本シンプルな服ばかりを着ていますが、現代のデザイナーも昔と同様に、手の凝った服を作りだしていて、イメージを形にしようとするクリエーターって本当に素晴らし才能だと感じました。

 MoMuを後にして、街を散策。ファッションストリートに来ても、相変わらず店は閉まっている日曜日でした。ここは表参道みたいなショップの並び方です。店の数がスゴイ!ここはゆっくり回ったら1日がかりなところのようです。ゆっくりと街並みを楽しみながら、駅に戻りました。


 次は、ブリュッセルへ。1日乗車券で国鉄に乗り、50分くらいかけてブリュッセルへ戻りました。

 ブリュッセル中央駅に着いたら、17時閉館になってしまう、王立美術歴史博物館へ急ぎました。徒歩で10分くらいのところにありました。高台のほうにあるので、そこから見えるグランプラス方向の景色がとても美しかったです。
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 美術館では、先ほど近くで観ることのできなかったルーベンスの絵画も鑑賞できました。中世の絵を堪能です。
 企画展、アールヌーヴォー建築の中心人物ファン・デ・ベルデの生誕150周年企画のチケットは、残念ながらソールドアウトになっていました。
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 夕方近くになって、次は世界遺産グランプラスへと急ぎました。アントワープに比べると、こちらは日曜でも人だかりでした。観光地化しているというか。ワッフル、チョコレート、ムール貝の食べられるレストランなど、盛りだくさんです。

 小道を抜けるとそこに、世界遺産グランプラスが見えてきて、その豪華さに圧倒されました。



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 17時半になり、少し早めですがレストランを探しました。レストランが密集しているエリアがすぐそこにあるので、店の様子を見ながら歩いて行きました。

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 こちらのお店は家族連れも多いし、外の席で少年がムール貝のスパゲティーを食べていたので、そこにすることに。メインはムール貝を蒸した黒い鍋ごとでてくるもののようでしたが、何十個もムール貝のみ…は、流石に無理そうな気がしました。シェアしているのかなと思えば、各自1つ食べていました。

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 パスタは、魚介のクリームソースパスタという感じで、あつあつのパスタにムール貝も添えてあり、おいしく頂きました。

 さて、18時半頃になり、グランプラスがきっとライトアップされているだろうと、再び広場へ向かいました。
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 グランプラスをあとに帰途へ。ブリュッセル中央駅から、タリスを乗るために、ブリュッセル南駅へ1駅です。ちゃんと電車が来るかどうかも心配になり、少し早目の行動をしましたが、定刻15分遅れのその電車がまもなくやってきたので、南駅に着いてからタリスに乗るまで1時間も?!暇をつぶすこととなりました。
もう少し、グランプラスのレストランでゆっくりできましたね。

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 帰りのタリスは1等席にしました。背もたれ上部がふかふかです。

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 まもなくして食事が運ばれてきて、びっくり!野菜が足りないので、ベジタリアンのほうを頼みましたが、なじみのない野菜、ドレッシングの味でした。デザートのケーキは、おいしく頂きました。

 パリ北駅に無事に到着。思っていたよりも徒歩圏内で観光ができるアントワープとブリュッセルでした。何も知らないところに1人で行くのには相変わらず勘どころも必要ですが、昨日買った靴が、なにより楽ちんでよかったです。